女子ラグビーを応援するブログ

2017年8月には女子ワールドカップラグビー、2020年東京五輪では7人制ラグビーが。女子ラグビーに注目

ラグビーの基本 ポジション(後編)

色々と書こうと思いつつ、別件の原稿を書いていたら、

 

今日、サクラフィフティーンが日本を離れました。

 

はあ、安易に引き受けたら、偉い事になった・・・。

さて、ラグビーのポジション。今回はバックス(BK)と呼ばれるポジションの説明ですね。

では、もう一度、私が作った図が下にありますので、こちらをご覧ください。

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バックスの仕事は、フォワードが獲得したボールを前に進め、最終的に得点につなげる事。つまり、バックスで求められている事は

 

足が速く、パスやキックなどのテクニックに優れた選手

 

では、再びポジションごとに説明します。

・攻守の起点となる小さな勇者 スクラムハーフ

 背番号9の選手が務めていて、フランスのラグビー哲学においてはスクラムハーフが司令塔とされております。フォワードとバックスを繋げる重要な役割です。他のポジションよりも体が小さい選手が務めることが多いのが特徴です。
 スクラムハーフスクラムには直接参加する事はありませんが、かき出されたボールを持ってバックス陣にパスをすることを主としています。その為、敏捷さと高度なパススキル、瞬間的な判断力、常に密集地に素早く駆けつけることができる持久力体が小さいことを武器として大男たちの密集地のサイドを突破できるような俊敏性とステップワーク技術が要求とされます。
 一方守備においては相手のスクラムハーフを観察し、密集地からパスが出たことを味方に伝え、相手フォワード陣のスクラムサイドの突破を防ぐことが要求されます。例え、相手が大柄であったとしても、相手の突破を防ぐ意味では「9番目のフォワード」とも言われています。守備においては強靭なメンタルとフィジカルが要求されるポジションです。
 余談ですが、レフェリーとのコミュニケーションを取るのがスクラムハーフの仕事で、よくしゃべる選手が多いのも特徴です。また、全体の動き等を見ながらバックスへとつなげる仕事もあり、引退後は指導者として成功するポジションがスクラムハーフです。

 

・動きながら、頭を使う 攻撃の起点 スタンド・オフ(フライ・ハーフ)

 背番号10の選手が該当します。日本やアメリカでは「スタンド・オフ」と呼ばれていますが、国際的、本場のイギリスでは「フライ・ハーフ」と呼ばれています。ここではスタンド・オフで進めます。
 スクラムハーフから出てきたパスを最初に受けとる役割。受け取った瞬間はノーマークになるので、スタンド・オフの判断次第ではチャンスが潰される事があります。受け取った瞬間にパス、突破などの判断が迫り、スタンド・オフが攻撃の攻撃の起点となります。
 ボールハンドリング、パススキル、キック、ステップワークなど多種多様かつ正確巧緻な技術、瞬時の状況判断力、試合の流れを読む冷静さ、更に短い距離でトップスピードに到達する俊敏性が求められます。
 スクラムには直接参加せず、守備時においては、相手のスタンド・オフをマークし、プレッシャーをかけることで相手のミスの誘発やプレーを遅らせる役目です。
 以前はユニフォームが汚れないのが理想のスタンド・オフでしたが、現在ではスタンド・オフでもタックルを仕掛けたりするなど「司令塔」の役割でも密集戦で相手ボールを奪うような選手が求められています。ラグビーの全てを知っていて、ラグビーに必要な物の全てが今のスタンド・オフに求められています。

 

・快速を活かし、華麗なステップを踏む「トライゲッター」 ウイング(背番号11・14)

 

 どの球技でもそうですが、得点を取るシーンが見せ場だと思います。トライを決める役割が背番号11と14の選手。ウイングと呼ばれるポジションです。攻撃の際はチラインの最も大外にてパスを貰い、ライン際を駆け抜けトライを取りに行くこと。チーム随一の快足と共に、巧みなステップ、相手を抜き去る相手裏へのキック(ショートパント)の技術が必要です。

 一方、守りの時には、フルバック(背番号15)と共に相手のキック処理に関わることが多く、どれだけ有利な展開で試合を進めるか、つまり、どれだけ相手陣内に遠くキックできるかの能力が必要となっております。

 

・パススキル、スピード、突破力が必要の「切込隊長」 センターバック(背番号12・13)

 サッカーで言うセンターバックは守備の要と言われていますが、ラグビーではスタンド・オフ(背番号10)の外に位置し、スタンド・オフからのパスをウイングに繋げる時の中継点、または自身が走り、敵陣の空いたスペースにボールを蹴り入れたりする等攻撃の幅を広げるポジションです。よって、パススキルは勿論、自ら相手に突破を仕掛ける際のスピードに加えて当り強さが求められています。

 一方、守りに入る時にはスタンド・オフの外から来るに相手に対する強いタックルも求められます。

 

・バックスを統率する最後の砦 フルバック(背番号15)

 最後尾に位置し、バックスを統率する役割がフルバックです。バックス陣が攻撃を担当するラグビーにおいて、バックは攻撃よりはむしろ守備の担当として攻撃時でも最後尾で味方の選手に指示を出しつつ自陣のゾーンをカバーする役割です。相手バックス陣に負けないスピードと相手フォワード陣に負けない当りの強さを求められています。

 攻撃に回る時は最後の切り札としての役割を持っています。また、ウイングと共に相手のキック処理に関わる事が多く、キックの処理能力が問われるポジションです。

 

 以上、大まかにポジションの役割、求められているスキルなどを紹介しましたが、いかがでしたか?

 もし分からない場合は、下のYoutubeに協会が可愛いキャラを使ってのポジションの説明がありますので、こちらをご覧ください。

 


ラグビーのルール 第1巻 ポジション篇 feat. Kishiboy