女子ラグビーを応援するブログ

2017年8月には女子ワールドカップラグビー、2020年東京五輪では7人制ラグビーが。女子ラグビーに注目

ラグビーの基本 ポジション(前編)

野球やサッカーにポジションがある様に、ラグビーにもポジションがあります。

今回、女子ラグビーワールドカップに参加するサクラフィフティーンの直前合宿に召集されたメンバーが以下のリンクにありますので、画面を下げていただければメンバーについて記載があります。

 

www.rugby-japan.jp

ん?ポジションがFWとBKしか書いていない。

そもそも、FWとBKの違いってなに?と思われますね。

では、今度は私が作った図が下にありますので、こちらをご覧ください。

f:id:jyoshilug:20170728213254j:plain

ラグビースクラムを組みますが、そのスクラムを組むポジションをFW(フォワード)と呼びます。

今回、そのFWの役割についてまとめてみました。

・1番は攻撃的に、3番は身体が大きい選手でスクラムを作る プロッカー


 スクラムの際にフッカー(2番)と共に最前列の3名(フロントロー)を構成。相手のフロントローと頭を交互に組み合わせて相手チームを直接押す役割です。相手陣を崩す役目を持ち、スピードを犠牲にしてもパワーがあることが要求されるポジションで別名「スクラムの職人」とも言います。ボールを持ち続ける能力や突破力が高ければ高いほど、勝敗に影響するポジションです。
 1番のユニフォームを着ている選手は「ルースヘッドプロップ」と呼び、攻撃的に攻める選手。3番のユニフォームを着ている選手を「タイトヘッドプロップ」と呼び、体が大きい選手が務める選手が多い事です。

・ボールの扱い、パスの技量が求められるスクラムの要 フッカー

 2番のユニフォームを着ている選手です。「フッカー」の名前の由来はスクラムを組む際、スクラムハーフ(9番)が投入したボールを足で引っかけて (hook) 自陣後方に送り込む役から付けられたのが由来です。
 スクラムの要」と呼ばれ、プロッカーと共に相手と組み合って直接相手を押しこみます。プロッカーの選手と比べ、体格のやや小さい選手が多いのが特徴です。特にボールの扱いの上手さ、パスの技量が求められるポジションで、アタック・ディフェンスともに強い選手が務めます。

・別名「空中の仕事人」空中戦を制せば勝利を呼び込む重要な役割 ロック


 背番号4,5番の選手がロックと呼ばれるポジションに付きます。スクラムを組む際には2列目(セカンドロー)のポジションで組みます。
 ロックにとって見せ場となるのはボールが出てラインアウトになった時(サッカーで言うスローイン)です。縦2列になって、ボールを奪い合う時にロックが重要視されます。基本的には最も背の高い選手がロックを努める事が多い様です。
 スクラムを組む際に、3番の背番号を付けたプロッカーが重要になりますが、3番のプロッカーを支える背番号5のロックは背番号4の選手より体格が恵まれている傾向があります。

・味方をサポートし、相手の攻撃をタックルで止める地上戦のスペシャリスト フランカー


 背番号6,7の選手がフランカーと呼ばれ、スクラムを組む際には3列目(バックロー、若しくはサードロー)のポジションで組みます。
 スクラムを組み、攻撃のあらゆる局面において味方をサポートし、体で相手陣を押し崩す役回りです。また、3列目のポジションを活かし、密集地のサイドから突破するポジションでもあります。
 別名として「タックルマン」と呼ばれています。これは、相手にボールを奪われた時に、真っ先にタックルして動きを止めなければならない役割を持っています。攻守に活躍するだけの高い身体能力、運動量が必要です。

 

・運動量、身体能力に加えて、ゲームに対する総合的な判断力が求められる「FWのリーダー」 No.8


 フランカーと共にスクラムを組む際には3列目のポジションで組みます。スクラムに最後に参加し、体ごと相手のフォワード陣を押し崩す役回りです。
 スクラム最後尾でフロントローから送られてきたボールをキープしたり、かき出されたボールを持って自ら密集地のサイドを力尽くで突破する役割です。
 フランカーに似たポジションではありますが、より自由にフィールドを走り回るため、運動量、身体能力に加えて、ゲームに対する総合的な判断力が求められます。

 

 ラグビー観戦する際のポイントとして、スクラムを組んだ時のボールの行方」ラインアウトになったボールの奪い合い」があります。スクラムで重要になっていくのがフォワードの体格とボールを捌く技術だと思います。ラインアウトになったボールの奪い合いではロックの強さが求められると思います。

 サクラフィフティーンのプールで対決するフランス、アイルランド、オーストラリアはFW陣が強力で、まともに勝負をしたら、恐らく厳しい結果が待っています。体格面をどうカバーするか?これがFWのポイントだと思います。

 

 次回はバックスについて案内しようと思います。