北九州セブンズを広めるために必要な事って
どうも、昨日の競馬・大阪杯で3連単を取り損ねた男です(ペルシアンナイトとアルアインの3連単は買うのは決めていて、最後の1頭をスワーヴリチャードかダンビュライトを選択し・・・)。
別件の執筆に関しては、大阪杯と福島競馬イベントで一旦止めると宣言したので、
ここからは北九州セブンズに力を注ごうかなと思い、競馬の資料を段ボールで封印。
「北九州セブンズ」をもっと広めないとアカンなと思います。
が、ここで大きな問題が
このブログを見ている人は、北九州セブンズに関する情報で何が必要なのか?
昨年、ガラガラのスタンドを見ていた私。せめて、今年はもうちょっと入って、
「日本7人制ラグビーの聖地=北九州」を作らないとアカンなと思ってるんです。
昨年はうどん、唐揚げ、ビール、コーヒーしかなかったスタンド。
うどんは北九州名物かも知れんが、何かが足りない。
観客の中には「セブンズのルールを知らなくて来場した人」もいました。
そして、
サクラセブンズのメンバーを知らない人
もいたのです。
昨年、illustratorで応援ボードを作り、無料配布したのですが、地元の長田いろは選手は即完売。
でも、他の選手は・・・。
昨年は女子ラグビーファン歴2か月でしたが、北九州セブンズ、太陽生命ウィメンズセブンズ保土ヶ谷大会(台風直撃の中行き、その後びしょ濡れになりながらも天皇賞。秋に行った大馬鹿野郎)である程度の見分は広まったはず。
そして、「女子ラグビーは伸びるコンテンツ」を信条にしているワタクシ。
何が何でも北九州セブンズを盛り上げなアカンと思うんです。
そこで、マーケティングリサーチ。
北九州セブンズに関する情報で何が必要なのか?
を皆さんから募りたいと思います。
選んだのは次の3つ
- 7人制ラグビーのルールが知りたい
- サクラセブンズの選手について知りたい
- 会場、観光、食事など北九州について知りたい
この3つにします。
もし、希望がありましたら、コメント欄でもいいので、書いて下さい。
締め切りは金曜日までお願いします。
北九州セブンズが始まるぞ!!!
まず、お詫びから。
ブログを完全放置して申し訳ございません
実を言いますと、もう1つの趣味の競馬に関する記事を書いたら、
毎週分の記事+イベント情報執筆
を書いていました・・・。
もちろん、昨年の太陽生命ウィメンズセブンズ保土ヶ谷大会(記録的な土砂降りの中で実施)、正月の横浜市セブンズの試合を見に行きました。
ただ、私も虚弱体質な者で、2つの事を同時に進める事が出来ない人間。
その為、放置しておりました・・・。
しかし、
4月21日、22日には北九州セブンズという重大な大会があります。
そして、
その後、私は東京へ戻ります・・・。
別に東京で仕事をするわけでなく、「自分に合った仕事を見つけるために東京へ」という地方在住者にあるネタで帰ります。
そこで、最後は玉砕覚悟で
北九州セブンズ5000人計画
を建てて、皆様にありったけの情報をお届けいたします。
ラグビーから北九州の観光まで。
本当はWebでやりたかったのですが・・・。
太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ コアチーム紹介(後編)
今回はコアチームの上位のチームについて
・カ・ラ・ダ ファクトリーRugirl-7(ラグ・ガール)(前年3位タイ)
「オリンピックでメダル獲得を目指す強い代表選手の育成・輩出」のコンセプトのもと2010年にRugirl-7設立。2012年には関西にRugirl-7WESTを、2014年には東京オリンピックを見据えた育成・強化を図るため、中学生から高校生を対象として関東を拠点とする "Rugirl-7ジュニア" を発足しました。
そして、今年4月に整体・骨盤矯正でお馴染みの「カラダファクトリー」が主催する「カ・ラ・ダファクトリー A.P.パイレーツ」と統合しました。ラグビー選手でありながら店舗に出ている選手もいます。
追手門学院大学の女子ラグビー部と追手門学院高校の女子ラグビー部の部員が混合で参加しているチームです。サクラフィフティーンの選手で選手を挙げますと、福島わさな選手が現在所属しています。
・東京フェニックス(前年3位タイ)
一般社団法人Tokyo Athletic Unitedが運営しているチーム。渋谷や本八幡(千葉)をホームグラウンドにしているため、「#渋谷から世界へ」がチームの特徴です。一方の本八幡も「フェニックスの街 本八幡」と街ぐるみでの支援を行っているのが特徴です。様々なSNSを駆使しているのも特徴の一つです。
サクラフィフティーンの選手で挙げますと、FWの江渕まこと選手、鈴木美沙紀選手等が所属しています。
・アルカスクイーン熊谷7人制チーム(前年2位)
ラグビーの街・埼玉県熊谷市にあるNPO法人チームです。選手は立正大学の学生並びに近隣企業に働きながら練習等に励むチームです(この辺も書かないといけないな)。ラグビー普及の為に小学校等にタグラグビー(タックルを禁止する代わりにタグを付けてプレーをする)の指導等も行っております。
サクラフィフティーンの選手で挙げますと、マティトゥンガ選手、鈴木彩香選手、BKでは野田夢乃選手、長田いろは選手等が所属しています。また、テレビ等で美人アスリートとして取り上げている桑井亜乃選手も所属しています。
その名の通り、日本体育大学のラグビー部の女子選手が出場します。
サクラフィフティーンで選手を挙げますとと、FWの南早紀選手、伊藤優希選手、櫻井綾乃選手、BKだと山本実選手、堤ほのか選手、清水麻有選手が所属しています。
◎チャレンジチームとは何?
チャレンジチームは、今回出場できなかったが、個々の実力を見ると将来性の高い選手、または第1戦、第2戦に出場した招待選手チームで、もう一度実力を見てみたい選手、コアチームの選手登録に漏れたが、将来性のある選手を集めた混合チームです。
今回のメンバーで見ますと4番の松田凛日(りんか)選手の父親は東芝府中の象徴だった松田努氏。8番の葛西杏奈選手は第1戦の秋田大会で自衛隊体育学校として出場し、主催者側からもう一度プレーを見てみたいとの事で選出された選手です。
っと、今回の参加登録メンバーが発表されましたので、下記URLからご覧ください。
また、当日いけない方は地域情報アプリ「ど・ろーかる」を使ってストリーミング配信されますので、こちらもご参照ください。
ただし、全試合見続ける事は皆さんの健康を損なう可能性が出て来ます。実際、ネットストリーミングで秋田大会や東京大会を見た私は放送終了後、とてつもない脱力感が出て来ました(笑)
秋田大会、東京大会とアルカスクイーン熊谷が2連覇中。公言通り完全制覇になるのか?
私も今日は全試合見に行きます。日曜日は天皇賞・秋があるので・・・。
太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ コアチーム紹介(前編)
前回も説明しましたが、「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」はコアチームと単独参加できないチームの選手を中心に選抜したチームのチャレンジチームは4戦全てに出場。そして、入れ替え戦で3位から6位に入ったチームは1試合のみ出場できる招待チームの12チームによって構成されます。
では、どういったチームが出場できるのでしょうか?
まずはコアチームについて。まずは昇格チームと前年6位のチームまでを説明。
・千葉ペガサス(昇格)
Chiba Pegasus Rugby Club【千葉ペガサス・ラグビークラブ】
先日の女子ラグビーワールドカップで11位に終わったサクラフィフティーン。しかし、大会後のベストフィフティーンにサクラフィフティーンから17歳の津久井萌選手が選ばれた件。驚かれた方もいた筈でしょう。
その津久井選手が所属しているのが千葉ペガサス。創立が2016年、昨年創立の若いチームです。
津久井選手所属で注目を浴びていますが、もう1人注目選手がいます。寺田明日香選手です。
彼女の名を聞いて「ああっ!!!」と叫んだ人。陸上見てましたよね?寺田選手は陸上日本選手権女子100mハードルを3連覇達成した選手です(2008-2010年)。2013年に引退し、結婚・出産を経て、昨年の12月にラグビー協会のトライアウトで代表候補生に選ばれました。
創部2年目ですが、タレント揃いの若いチームです。
・石見智翠館高等学校(昇格)
石見智翠館高等学校と聞いてもピンとこない方がいるかと思いますが、かつての江の川高等学校と言えば思い出す方もいらっしゃると思います。野球ですと、前中日監督の谷繁元信氏。男子ラグビーですと、NECグリーンロケッツの茂野海人選手が有名です。
一方、女子ラグビーも有名な選手がOGとしています。アイルランドでの女子ラグビーワールドカップでサクラフィフティーンの選手ですと、福島わさな選手と黒木理帆選手がこの学校の出身者です。
そして、先日の「アジアラグビー女子セブンズシリーズ2017」の日本代表(サクラセブンズ)に現在3年生の原わか花選手が選出。そして、今年度の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズのトライ数で現在トップに立っています。
・北海道バーバリアンズディアナ(前年8位)
1999年にスポーツ団体として日本初のNPO(特定非営利活動)法人認証を受けた北海道バーバリアンズの女子ラグビーチームが北海道バーバリアンズディアナです。地域に密着した生涯スポーツの振興、交流、ボランティア活動の実践をモットーにしており、ラグビー以外にもクリケット、クロスカントリースキー、更に障がい者スポーツの支援にも力を入れています。
第1戦の秋田大会では2位に入りましたが、第2戦の東京大会は暑さの影響もあってか8位。しかし、第1戦で見せたプレーが出来れば、涼しくなる今後にに向けて要注意かも知れません。
流通経済大学女子ラグビーチーム GRACE - RKU GRACE
名前からは推測できないと思いますが、流通経済大学の女子ラグビー部が中心となって2011年に創設されたクラブです。学生の他に卒業生が参加しているクラブです。
チームの目標が「女子ラグビーを広める事、女子ラグビーの人口を増やす事、そして、日本一のチームになる事」今は23人のメンバーですが、自分が思っている部分と共通している所があります。
サクラフィフティーン代表選手としてはFWの小林ちひろ選手(OG)、鈴木彩夏(さやか)選手(2年)、BKの井上愛実(まなみ)選手(OG)が所属しています。
・YOKOHAMA TKM(前年6位)
YOKOHAMA TKMはTMGグループが組織する女子ラグビークラブです。
2011年に選手6人からスタートしたチーム。医療法人横浜柏堤会が母体となっているため、他競技との交流が活発なクラブです。ダイバーシティ推進の一環としてウィルチェアー(車椅子)ラグビーの横浜義塾と連携しています。
日本の女子ラグビーの発展に寄与するとともに、医療法人として明るく夢のある社会の実現へ向け、さらなる社会貢献を目指すことをミッションとしているチーム。選手たちは一般事務や介護助手などの業務に就き、それぞれの勤務先で半日勤務し、半日はグラウンド練習やジムトレーニングを行っています。
サクラフィフティーン代表選手としては平野恵理子選手、三村亜生選手、藤本麻衣子選手、片岡瑞帆が代表入り。さらにイタリア女子代表としてヴェロニカ・スキャヴォン選手も所属しています。
これ以外のコアチームとチャレンジチームについては明日にでも。
■
まずは訂正から。
前回、「保土ヶ谷陸上競技場」と書いてしまいましたが、正しくは「神奈川県立保土ケ谷公園ラグビー場」の誤りでした。大変失礼致しました。
◎太陽生命ウィメンズセブンズシリーズの概要
2017年度の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズは4会場で行われます。第1戦(秋田大会)、第2戦(東京大会)は既に終了。今週末に行われるのが第3戦の保土ヶ谷大会、そして11月11日、12日に行われるのが最終戦(富士山裾野御殿場大会)です。この4戦で順位を決めて、サッカーや15人制ラグビーと同じように年間順位が決定します。
◎出場するチームは?
基本的には前年の順位を元に上位8チームに加えて、入れ替え戦で勝ち上がった2チームの合計10チーム。これをコアチームと呼びます。
そして単独参加できないチームの選手を中心に選抜したチームのチャレンジチームの合計11チームが全4戦に出場。加えて、各大会の招待チーム1チームを加えた合計12チームで順位を競います。招待チームについては入れ替え戦で3位から6位に入ったチームが1試合のみ出場できます。
◎どうやって試合を進めるの?(初日)
まず、事前に出場する12チームを3つのプールに分けます。各プールで予選総当たり戦を行います。勝敗によって勝ち点が配分されます。
勝ち:勝ち点3
引き分け:勝ち点2
負け:勝ち点1
棄権:勝ち点0
そして、予選プールでの獲得勝点数により、各プール内の順位が決定。なお、2チームの勝点数が同じ場合、予選プールでの当該チームの対戦で勝利した方が上位。引き分けの場合、更に3チーム以上の勝ち点が同じ場合は下記の方法で順位を決定します。
1.予選プール全試合の得失点差が大きいチームが上位となる
2.予選プール全試合のトライ数と被トライ数の差が大きいチームが上位となる
3.予選プール全試合での得点数が大きいチームが上位となる
4.予選プール全試合でのトライ数の多かったチームが上位となる
5.上記基準でも順位が付けられない場合、コイントスで順位を決定する
◎どうやって試合を進めるの?(2日目)
各プールの上位2チームと、各プールの3位チームのうち上位2チームの、8チームが1~8位決定戦(カップ戦)に進出。残りの1チームと各プールの4位は9位~12位決定戦(チャレンジトロフィー)に回ります。
詳細については、下記ページをご覧ください。
という訳で、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズの大まかな概要をまとめましたので、次回からは出場するコアチームを中心に紹介したいと思います。
気が付いたら、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズが(汗)
すっかり忘れてしまいました。別の事で執筆が忙しくて、このブログを放置してしまいました・・・。
その間に「アジアラグビーセブンズシリーズ2017 スリランカ大会」が行われましたが、男女セブンズ代表が、来年ラスベガスで行われる「ラグビーワールドカップ・セブンズ2018」の出場権を獲得しました。
って、セブンズについて何も触れずに書いていた・・・。ここでセブンズ(7人制ラグビー)について説明しておかないと・・・。
◎7人制ラグビーって何?
日本でラグビーと言えば、2019年ワールドカップが開催される日本代表。
世界最高峰の国際リーグ戦で日本からサンウルヴズが参戦するスーパーラグビー。
昔は社会人ラグビーと呼ばれ、現在はプロ契約選手が中心のトップリーグ。
早明戦などで知られる大学ラグビー、正月にテレビで放送される高校ラグビーなど
15人で行うラグビー(ラグビーユニオン rugby union)が有名です。
この15人制ラグビーをメンバーを7人にして、試合時間を短縮したものが7人制ラグビー(Rugby sevens)です。
この7人制ラグビーが現在最もよく普及したラグビー形式の1つであり、アフリカ、アジア、欧州、アメリカ、南太平洋諸国で人気があります。2016年のリオ五輪から正式種目として採用となり、2020年の東京五輪でも開催されます。
15人から7人に減ったからと言って、コートが半分になるわけではありません。
基本的に15人制ラグビーと同じコートでプレーが行われます。
その為、15人制ラグビーは試合時間が前後半合計80分と試合時間が長く、フィジカル面での強さが問われますが、7人制は試合時間前後半7分(途中2分間の休憩)、合計14分と短いのですが、前述の様に15人制ラグビーと同じフィールドで行われるので、走り続けられる持久力とランニングスキルが要求されます。
なお、大会の決勝の多くは前後半各10分(途中2分間)のでプレーします。
また、シンビンと呼ばれる反則による一時的な退場は15人制ラグビー等は10分間ですが、7人制ラグビーでのシンビンによる退場は2分間となっております。
選手の交替、入替は1試合に付き5人までとなっております。
◎セブンズのポジション
◎セブンズの主要大会について
セブンズの国際的な大会は「ワールドラグビーセブンズシリーズ」(女子は「ワールドラグビー女子セブンズシリーズ」)と言う大会があります。これはF1等のように大会ごとにポイントを重ね、年間王者が決まるものです。
このうち「ワールドラグビー女子セブンズシリーズ」は今年から3年間は北九州市のミクニワールドスタジアムで行われます(通称:北九州セブンズ)。そして、女子日本代表(サクラセブンズ)は来年は全試合出場できるコア国として、全大会に出場する事になりました。
日本ではセブンズの知名度と人気がまだ浸透せず、男子のリーグ戦はまだ創設されていません。しかし、女子は2014年から太陽生命がメインスポンサーとなって、「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」が創設されました。
この太陽生命ウィメンズセブンズシリーズの第3戦が今週末、横浜の保土ヶ谷陸上競技場で行われます。その為(プラス競馬の天皇賞秋と男子のトップリーグが見たいがために今、デスクトップPCをパソコン宅配便で送付)に私が今、関東地方にいます。
という訳で、次回は大会の概要でも。
Sakura15の敗因よりも日本の女子ラグビーの問題点を考える
最初は今回の女子ラグビーワールドカップにおけるSakura15の敗因を考えていました。しかし、現状では彼女達、ヘッドコーチ陣の方針に問題はなかったと思います。誤算と言えば、マティトゥンガ選手、福島わさな選手の離脱、初戦でハイタックルが危険なプレーとみなされ、3試合(イタリア戦まで)出場停止を受けた富田真紀子選手の出場停止。
でも、よくよく考えてみると、ある1つの答えを見つけました。
女子ラグビーにおける日本の地位があまりにも低過ぎる事
ここから先は、あくまでも私個人の考えですので、同調するか否かは皆様のご判断にお任せします。
1. 女子ラグビーの競技者人口があまりにも少なすぎる
2. 競技者人口が少ないために、国内の女子ラグビーは
7人制ラグビーが中心
3. 「ラグビー=15人制ラグビー」の概念が強い日本。
関心を示さない。
4. 7人制ラグビーが中心の女子ラグビーなので、
メディアの取り上げも少ない。
その為、新規スポンサーが少ない
5. スポンサーが少ない事は限られた予算で
充てるために予算が限られてしまう
いきなり結論を書きましたが、この1~5の問題点が悪循環として回っているのが今の日本女子ラグビー界の問題点です。
1の競技人口の少なさとして、下の表をご覧ください。
同じ女子の球技のサッカーと比較しましたが、サッカーと比べるとラグビーの競技人口が大幅に少ない事がお分かりになるでしょう。これがバレーボールやバスケットボールと比べると棒グラフにしたらどうなるのか。怖くて調べる事が出来ませんでした。
競技者人口が少ないため、日本の女子ラグビーは少ないメンバーで行われる7人制ラグビー(以下:セブンズと略)が中心です。これが先程の2に該当します。
3の7人制ラグビーがメインの女子ラグビーに関心を示さない例として、日本ラグビーフットボール協会のHP等を見ました。15人制のラグビーで主な試合は国体と三地区対抗戦のみ。一方セブンズは太陽生命ウィメンズセブンズシリーズというリーグ戦を中心に沖縄セブンズ、オホーツクセブンズなど大会が多いのです。セブンズの場合は1試合の時間が15分と短く、短期間で試合が行われるため、主催者側からすればセブンズを積極的に導入しています。
しかし、日本人にとって、早明戦をはじめ「ラグビー=15人制」のイメージが強いため、メディアも15人制ラグビーを積極的に取り上げています。世界的な視点から見ると、セブンズの人気が高いのですが、日本においては15人制のラグビーが人気を集めています。
レジャーの多様化に伴い、趣味の中に「スポーツ観戦」を挙げる人が少ないのもあります。ラグビーと言えば、五郎丸歩選手が国内に復帰し、トップリーグでは五郎丸選手の試合には多くの人が駆けつけます。しかし、地方ではトップリーグでさえも観客数が2000人の会場があります。
男子がこの様な状況であるですから、女子ラグビーが有料で試合を組むとしたら、収支が赤字が出るのは目に見えます。実際、今年4月に北九州で行われた女子7人制ラグビーの国際大会。会場となったミクニワールドスタジアムは収容人数が1万5千人ですが、自分が見た限りではバックスタンドはガラガラです。
このような状況ですので、4の女子の日本ラグビーのスポンサーが少ない現状です。勿論、現在スポンサーとして協力いただいている企業様に対してはお礼を申し上げたいです。ただ、2018年には7人制ラグビーワールドカップが開催、2020年には東京五輪(セブンズ)、そして2021年には再び女子ラグビーワールドカップが開催。その間の2019年には男子のラグビーワールドカップが開催されます。
ラグビー協会と日本政府にしてみれば、新国立競技場の建設を巡ってあれだけ揉めたわけですから、当然2019年と2020年に力を置くでしょう。一方で、女子の15人制ラグビーに関しては協会に任せる、と言うかヘッドコーチ等に育成を投げ出す感じになると思います。これが5の予算の限界に当てはまると思います。実際にアイルランドから帰国した有水ヘッドコーチは「予算的な問題はクリアしなければいけませんが、定期的な試合を組んでほしいですね。」と強化に向けて予算が欲しいと訴えています。
先進国の中でスポーツに充てる予算が最も低い日本。1964年の東京五輪以降は実業団スポーツにスポーツの強化を委ねてきました。しかし、バブル崩壊後、プロのクラブでさえも潰れる現状。
一方、中国は皆さんも耳にしているネット通販のアリババグループ。アリババのスポーツ部門が向こう10年にかけてラグビーに1億ドル投資するニュース。この中には男女15人制ラグビーのプロ化も含まれています。
チャイナマネーの恐ろしさはサッカーのAFC(アジアチャンピオンズ・リーグ)でイタリアをドイツW杯で優勝に導いたマルチェッロ・リッピを監督招聘など金の力で呼び寄せました。ラグビー界でも同じような事が起こりそうな危惧がします。
今後はセブンズの話も触れながら、日本のスポーツや女子ラグビーの強化に必要な物を考えて行きたいと思います。